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こんなに円高!こんなに株安!・・・今こそ投資の絶好のタイミング!? ≪投資タイミング≫

さーて、激動の2008年もそろそろクロージング。東京証券取引所は12月30日の前場まで取引されますが、日本のマーケットに大きな影響を与えている「外国人投資家」の皆様はクリスマス休暇に入り、マーケットは閑散としています。

2008年は金融や経済などにあまり興味のない人でも、報道や街の様子から、なんとなく「よろしくない」気配を感じとれる一年だったのではないでしょうか。それを改めて数値化すると、今年の年明け1月4日に14,691.41円で始まった日経平均株価は、12月26日には8,739.52円と40%以上の下落。1月2日に111.66円だった米ドルは、ただいま90円前後をフーラフラ。それ以外にも、原油やら金やらプラチナやら小麦やらの値段が乱高下した一年でした。

つまり、よっしゃ資産運用するぞ!と、今年の初めに100万円を日本株に投資した人がその株を売らずに今に至っているとすると、その資産価値は60万円になってしまっているのです。視点を変えてみると、今年の初めに100万円だったモノを、今なら60万円ポッキリで買えるのです。

・・・・・これって、おトクなの?

どう思います?どう思います?


実はこのところ、そう思い始めている日本の個人投資家が多いらしく、株式がドドンと値下がりした今年の10月以降、日本の個人投資家は日本株を大きく買い越しているのです。こちらに見やすいグラフがありますので是非ご覧ください。

株式市場では、株式という金融商品が売り買いされています。その、株式の「売られた金額」と「買われた金額」を比較して、「売られた金額」の方が多ければ「売り越し」、「買われた金額」の方が多ければ「買い越し」と言われます。

このグラフでは青い色が、日本の株式市場での存在感が実はとても大きい外国人投資家の売買動向、黄色が個人投資家の売買動向、グレーの線が日経平均株価を示しているのですが、一目瞭然、今年の10月に外国人投資家は日本株を売り越して、日本の個人投資家は日本株を買い越しています。この流れは11月以降も続き、どうやらこの一年トータルでも、日本の個人投資家は買い越しとなりそう。

★ここでちょっと脱線★
で、先ほどのグラフを見た方はお気づきかもしれませんが、実は、日本の個人投資家と外国人投資家って逆の動きをしがちなのです。見事に黄色と青色が分かれているでしょう?このように、日本の個人投資家って海外からみると「ええー?」という動きをすることが多いと有名で、世界中から「ミセス・ワタナベ Mrs.Watanabe」と呼ばれています。日本人的には誰!?って感じですが・・・。
某日本の主婦トレーダーがイメージされているとまことしやかに言われているミセス・ワタナベが有名になったのは、去年くらいまでの“超円安で日本円は超低金利、外国通貨は高金利”という時期に「FX」という為替取引において、日本の個人投資家の存在感がとても大きかったころです。(FXの話はまたいつかね。)

そんな日本の個人投資家ですが、こうやって外国人がワーっと日本株を売っているときに日本株を買っていたりするので、結果として「安い時に買って、高い時に売る」のに成功している、という評判も。地味〜に強い、らしい。
★脱線おわり★

と、ここまで書いておいてナンなんですが

おおそうか、皆買っているのか、では私も始めようかね投資を。

などと思ってはいけませんよ。

日本株だろうが、アメリカ株だろうが、新興国株だろうが、米ドルだろうが、ユーロだろうが、(以下略)、いつが買い時かなんて、ぶっちゃけ、分かんないのです。
ほぼ、誰にも、分かんないのです。
ノーベル経済学賞をとった人も、そのような人たちが作った会社も、結構おっきな失敗してます。分かるとしたら、短期的に市場を操作することができる人が、その力を活用して市場を動かすような時くらいでしょうが、それは違法です。人間としてやっちゃあいけねえ行為ってぇやつです。

ただ、事実として言えることはあります。

・今年最も株価が低かった10月27日の日経平均株価 7162.90円という水準は、1982年10月以来、約26年ぶりの低さ。
・12月18日の 1米ドル=87円台という水準は、13年ぶりの円高。

それでは、今後もっと上がるか/下がるか、については「これだけ下がった(上がった)のだから、もっと下がる(上がる)だろう」とも言えるし、「これだけ下がった(上がった)のだから、まあそろそろ上がる(下がる)んじゃないかな」とも言えちゃうのです。やっぱり。はっきり言えなくてすみません。

ただし、上がり続ける相場もなければ、下がり続ける相場もありません。
そして今は、ここ数十年の中でも滅多にない、株安・円高の「領域」にあるとは言えます。
また、海外に目を向けてみると、実はアメリカやヨーロッパのような先進国から、インドや中国というこれからの成長が期待できる国まで、今、どこもかしこも「●●年ぶりの株安」の状態に陥っています。

来年すぐに、経済が持ち直すことはないだろうし、むしろもっと景気は悪化するかもしれない。ちなみに、株価は景気を先読みするとも言われています。景気の底よりも株価の底は先に来るという。でも、いつが景気の底なのか、そして株価の底は、景気の底よりどれくらい前に来るのかも誰にもわからないんです。

と、ここまでグルングルンと書いてしまいましたが、結論としては、損はするかもしれない、という覚悟をしっかり持てれば、今、投資を始めるには良い時期だと思います。はっきりいって、私は今から始める人のことが羨ましいです。損なんか絶対したくなーい!という人は、まだ、悩んでてください。(時間ばかり過ぎちゃうけど・・・)

そして、投資を始めると決めたなら、まず知ってほしいことは「投資のタイミングを小分けにする」こと。
だって、やっぱりもっと株価下がるかもしれないんだもん。もっと円高になるかもしれないんだもん。
ということですので、100万円を投資しようと思うのなら、毎月10万円ずつ×10か月に分けましょう。そうすれば、一番安い時にドカンと買うことはできなくっても、一番高い時にドカンと買うこともありません。

さて、はたまた長文となってしまいましたが、次回もまた、投資を始める「時機」について続けたいと思います。

◆◆◆まとめ◆◆◆
今が投資の絶好のタイミングかどうかは、誰にも分かりません。
でも、そんなに悪いタイミングでもないような気はします。
同様にお感じでしたら、一度にドカンではなくチビチビと、タイミングを分けて投資を始めることを検討しませんか?

by tomishiba | 2008-12-26 19:51 | おかねのはなし

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